人は人生のおよそ三分の一を睡眠時間に費やします。60歳の人はその人生の内、20年近くは眠っているのです。それだけ睡眠は大事と思っていても、いざ自分にとって適切な眠りとはどのような物か、それこそ何時間寝ればベストなのかは案外知られていません。睡眠不足による翌日の倦怠感やイラツキ、胃腸の不調や肌、髪の貼り艶の無さなど、精神的、肉体的な不調は誰でも経験があります。食事と同じである本能行動として、キチンと睡眠を取ることは、仕事も生活も快活になり、豊かな生活が送れることにつながります。
日本人の4人に1人が睡眠に不満を抱いているといわれています。以下に示す「睡眠改善」で一人でも多くの方に目覚めた時の最高の快感を味わって欲しいものです。
1、1日の終わりは“楽しみ”を抱いて眠りに入る。
ストレスは誰にでもありますが、眠るときはいったん忘れましょう。布団の中にストレスを持ち込んでも解決しません。むしろぐっすり眠った方が翌日に良い解決策が見つかるかもしれません。
2、適度な運動は良い睡眠につながる。
運動は肉体的、精神的両面に良い効果をもたらします。ただ、寝る前の激しい運動はかえって良い睡眠を阻害します。寝る3時間以上前に運動は終わらせておきましょう。また、早朝も体が動く準備が出来ていないので、軽めの運動を心がけましょう。
3、日中は明るく快活に努めましょう。
退屈は眠気をもよおし、それ故夜の睡眠に影響を及ぼします。多くの人と接することで精神的にも安心し良い睡眠が得られます。家族、友人、仲間、お互い関係していて不安やストレスが軽くなります。対人関係での悩みは、一人で考えるのでは無く、他の関係に相談することがベストです。
4、バランスのとれた食生活。
食べ物と睡眠との関係についてはちょっとした論争があります。生活状況による食事の回数は様々ですが、体内時計に沿って規則正しい生活が良い睡眠につながります。また摂食行動は本能を見たし、精神的な安定が得られます。
5、たばこ、カフェインは睡眠に百害あって一利無し
ニコチン、カフェインは興奮性を高め眠りの持続を妨げます。また、アルコールも睡眠の質を悪化させるので、寝る3時間目にはこれらは控えることが大切です。
6、ぬるめのお風呂でリラックス。
人は体温が下がると眠気を感じます。お風呂で体温を軽く上げておくと、その後身体が覚め始めると同時に心地よい眠気がやってきます。冷え性の方も手・足を良く温め、血行を良くすると寝つきがスムーズになります。ただしあまり熱いお風呂は交感神経が亢進しかえって寝付けなくなるので注意が必要です。
7、自分のなりのお休み儀式をつくる
スムーズな入眠にはクセづけも効果的です。本を読む、心地良い音楽を聴く、アロマを楽しむ、軽いヨガなど、自分がリラックスできることが大切です。
逆にいつも寝つきが悪いのは、寝つきが悪い癖がついてしまっている可能性があります。そのような場合はいつもと違う場所や、いつもと違う布団など、眠る環境を思い切って変えてみると案外スムーズに眠れたりします。
また、どうしても寝付けない時は思い切って起きてしまうことも重要です。翌日のことを考えると寝ておかなければいけないと真面目に考えがちですが、一晩くらい寝なくてもそれほど問題ありません。無理に眠ろと思えば思うほど、目が冴えて眠れなくなってしまいます。
睡眠は多様性と柔軟性に富み、個人差が大きいものです。それ故、一部の人が成功したはやりもののグッズやアドバイスは、案外不眠を助長してしまう場合もあります。自分の人生を豊かにするには、睡眠に対して正確な情報を持ち、他に惑わされない、自分のオリジナル睡眠を生活の中に作りあげていくことが重要です。
2015年07月03日
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