今週読んだ本です。自分もそうですが、日常生活の中でなかなか疲れが取れないと思っていらっしゃる方は多いと思います。睡眠不足なら理由がわかっているので何とか時間を作って良く眠って疲れを取ったりします。しかし、せっかく良く寝たのにすぐ疲れたり、仕事が忙しい、家事や子育てで忙しい、ストレスが多くてなど、どうしても疲労は溜まりがちです。時には自分自身、気合が足らないからだと気合を入れて作業に入りますが、やはり疲れて集中力が落ちてしまいます。もちろん疲労にはさまざまな要因がありますが、本…書に書かれていた内容は身体の「センサー」の使い方が問題でそれをクリアーすれば疲れにくい身体になると書かれていました。 身体のセンサーとは目、耳、口、鼻、そして筋肉、内臓、皮膚などです。そしてセンサーの役割は身体内外の環境にある情報を読み取り、自分自身が世界とどのようにかかわるかということです。身体のセンサーがうまく機能しないと、身体は緊張し固くなります。身体が緊張すると疲れが溜まりやすくなります。せっかくマッサージでコリをほぐしても自分の身体のセンサーの使い方が悪いとすぐに緊張し疲れが溜まってしまいます。身体のセンサーがうまく使えないと身体が緊張する例をひとつあげてみます。まず、左右どちらでも良いので片脚で立ってください。そして近くにある一点に視線を合わせてみます。その時の身体の安定感や緊張状態を観察します。次に、片脚立ちのまま周りをきょろきょろ見回してください。身体はどうなりますか?ぐらぐら揺れて不安定になるのではないでしょうか。そしてぐらぐら不安定になるので、身体を安定させるため踏ん張って無駄なエネルギーを使いそれが緊張の元となるのです。つまりセンサーがうまく機能しないと自分の身体が「ぶれる」ことになり、身体が「ぶれる」から安定させようと常に緊張を強いられて疲れてしまうのです。身体のぶれは気持ちのぶれにもつながり心までぶれてしまい疲れ切ってしまいます。そこで自分のセンサーを上手に機能させることで疲れにくい身体を作ることがかかれています。「センスが良い」とはセンサーの使い方が上手なことであり「ぶれない心」と同じように世界の中で多くの人と良好な関係を築いていくために大切なことです。 本書では各センサーの緩め方、つまり緊張のほぐし方が書かれていますので興味のある方は読んでみてください。参考までに現代の疲れを生み出す一つにパソコンでのデスクワークがあります。通常座っているほうが立っているより楽なはずですが、長時間座り続けると疲れるのはどうしてでしょうか?それは脚の使い方が悪くお尻だけで座っているからです。楽に座るには両脚とお尻の3点で座りことです。これにより骨盤が寝てしまわず立つことで上半身もきちんと支えられます。(ちなみにぜんぜん関係ありませんが、マラドーナやメッシといったサッカーのスーパー選手は骨盤が立っているそうです。逆にアジアの人間は骨盤が寝ていると何かに書かれていました)両脚がキチンとついていると脚をくんだり貧乏ゆすりなどしなくなります。皆さんも是非お試しください。