ページトップへ

丸吉優眠館 - 店長ブログ

”基礎講座 睡眠改善学”を読んで、その2

20130608三週かかって読みました。日本の睡眠改善協議会の第一人者、堀忠雄先生と白川修一郎先生監修の本です。現在の日本では5人に一人が不眠をはじめとする睡眠障害に悩みを持ち、さらに睡眠に関して不満を感じている人々を含めると80%の人々が睡眠に悩まされています。そもそも人間は進化の過程において夜は眠り、昼は起きて活動するという昼行性の生活スタイルを身につけてきました。ところが電球が発明されたことで、24時間明るい光をいつでも浴びることできるようになった結果、人類の長い歴史を背景とする昼行性…の長遺伝子が脅かされ、それ故、さまざまな睡眠に関する障害や愁訴が出始めました。24時間光が存在する社会では、人間の生活の利便性を上げるため夜間の生活や仕事が生み出され、体内時計を狂わせる原因の一つになっています。また、輸送技術の発達は時差を超えて長距離を短時間で移動するため同じように体内時計を狂わし、さまざまな睡眠障害をもたらすことになりました。さらにインターネットなどの情報ツールによりどんな年齢の人でも24時間光を浴びてしまい、本来の眠りのサイクルを狂わせる原因を作っています。そのため、今この社会において睡眠の重要性や必要性を正しく認識することが今後さらに発展する社会の利便性と上手にバランスよく付き合っていくことになります。 まず、子供たちへの正しい睡眠の教育をすることが大事です。日本小児保健協会によると夜10時以降も起きている3歳児の割合は1980年が22%、1990年が36%、2000年では52%と急増しています。さらに2005年に行った調査では5歳児以下の乳幼児で夜9時~9時半に就寝する幼児が4割で最も多く9時半~10時が2割となっていてこれは10年前の1996年の調査の小学生低学年の状況が、5歳児以下の低年齢にシフトしていることがわかりました。そしてこのような生活サイクルでは「情緒不安定」「切れやすい」「元気がない」などおよそ子供らしからぬ生活態度が顕著にあらわれているそうです。また、勉学、運動能力などのレベルも低下し、さらに食べ物の好き嫌いや偏食なども見て取れるそうです。「寝る子は育つ」とは科学的にも証明されている人間の成長の基本です。子供は眠ることで成長ホルモンが分泌され体の成長、脳や各臓器、皮膚、骨、筋肉なども発達し、記憶の整理や定着がなされ、心身共に大きく成長します。ですので大人の都合で子供の睡眠をないがしろにするのは言い方を変えれば育児放棄の一つと言っても過言ではありません。このようなことは家庭、学校、社会全体で睡眠の大切さを教育していくことが現代ではとても重要です。 一方、大人の場合、様々なストレスや環境の影響で様々な睡眠障害を持つ可能性があります。やむを得ない深夜の仕事や不規則な時間の仕事など生きていくためには仕方がない場合がほとんどですので、自分自身でコントロールすることが大事です。万が一睡眠に悩みを感じたら有効な方法として睡眠日誌をつけることです。朝何時目覚めたか、その時の眠気や体の具合はどうか、日中眠気を感じたことがあったか、あったのならそれは何時くらいか、三食の食事の時間や、リラックスしてテレビを見たりお風呂に入った時間やなど、そして就寝した時間や、もし途中で目がさめてしまったら何時かなどの記録を一週間以上つけることで客観的な生活習慣をみたり、問題点や対処法を見いだせることができます。睡眠の専門医に相談すれば簡単にできますので、悩みのある方は気軽に受診することをお勧めします。とにかく人は眠らずにはいられないし、睡眠時間を削って人生を満喫しようとしても、日中の眠気やだるさを感じるようでは何のために睡眠時間を削っているのか分からないし、子供同様、大人でも睡眠中は成長ホルモンが分泌され体のメンテを行っているので、正しい睡眠知識を持ち、日中元気よく働けるよう自身の生活習慣を見直しましょう。

2013年06月08日



             
丸吉オリジナルまくら ローズテクニー 丸吉オリジナル眠具

〒192-0053
八王子市八幡町11-1
TEL:042-625-1155
営業時間:10:00〜19:00
定休日:水曜日